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プラティヤハーラ (Pratyahara・感覚の引き込み) の意味を表すイラスト (サンスクリット用語辞典)

プラティヤハーラ (Pratyahara) とは?意味・語源 | サンスクリット用語辞典

サンスクリット用語辞典 Oct 09, 2026

サンスクリット用語辞典 > マントラ・瞑想

プラティヤハーラ (Pratyahara) は、サンスクリット語で「感覚の引き込み」と訳される言葉です。

パタンジャリの説く八支則 (アシュタンガ) の第5段階にあたり、より高度なダーラナー (集中) やディヤーナ (瞑想) の実践に入る前の、重要な準備段階とされています。



プラティヤハーラの語源

  • prati (プラティ)反対に・引き込む
  • ahara (アハーラ)食べ物・外部から取り入れるもの

プラティヤハーラの意味

この言葉は2つのサンスクリット語の要素から成り立っています。

「prati (反対に・引き込む)」と「ahara (食べ物、あるいは外部から取り入れるもの)」に由来し、外部からの影響に対する支配権を取り戻し、そこから意識を引き込んでいくことを意味すると理解されています。


外と内をつなぐ橋渡し

プラティヤハーラの実践は、アーサナ (ポーズ) やプラーナヤーマ (呼吸法) といった外側に意識を向けるヨガの前段階と、そのあとに続く内側へ意識を向ける段階とをつなぐ、重要な橋渡しの役割を担うとされています。


感覚を引き込んで得られるもの

感覚を引き込むことによって、実践者は自分の内的な世界とつながることができ、自己を深く見つめるための土台が整うと考えられています。

また、心がどれほど感覚からの入力に左右されているかを理解する助けにもなり、苦しみのなかで思考や感情が果たす役割に気づくきっかけになるとも言われています。


ヨガでのプラティヤハーラの実践・使われ方

ヨガに関する代表的な古典の1つに、パタンジャリの『ヨーガ・スートラ』があります。

これは4〜5世紀 (約1,600年前) にサンスクリット語で編まれた、196の短い言葉 (スートラ) からなる経典です。

パタンジャリは、ヨガを8つの段階から成る道として説き、この道を通ることで実践者はサマーディ (悟りの境地) と呼ばれる意識の状態へ至り、真の自己を体験できるとされています。


八支則の中での位置づけ

8つの段階は、ヤマ (社会的な戒め)、ニヤマ (個人的な戒め)、アーサナ (ポーズ)、プラーナヤーマ (呼吸法)、プラティヤハーラ (感覚の引き込み)、ダーラナー (集中)、ディヤーナ (瞑想)、サマーディ (悟り) の順に並んでいます。

それぞれの段階が前の段階の上に積み重なっていく構造になっているため、プラティヤハーラは瞑想へ向かう重要な準備段階と位置づけられています。

注意を内側へ引き込むことで、心の乱れであるヴリッティ (心の波動) を鎮め、集中と真の瞑想状態に必要な心の静けさをつくり出すとされています。


3つのレベルの「アハーラ」

ヨガ哲学では、アハーラ (取り入れるもの) には、食べ物、5つの感覚から受け取る印象、他者との関わりという3つのレベルがあるとされます。

伝統的には、プラティヤハーラの実践は、体・心・精神にとって栄養にならないあらゆる「アハーラ」から意識を引き込むことを中心に据えてきました。


ヨガニドラなど現代の用法

現代では、ヨガニドラやリストラティブ・ヨガのように、外部の刺激から意図的に注意をそらす実践を指してプラティヤハーラという言葉が使われることもあります。


プラティヤハーラの関連用語


プラティヤハーラに関するよくある質問

プラティヤハーラとは何ですか?

A. サンスクリット語で「感覚の引き込み」を意味する言葉です。

パタンジャリの説く八支則の第5段階にあたり、外部の感覚から意識を引き込むことで、ダーラナーやディヤーナといった瞑想の段階への準備を整えます。