シャンティ (Shanti) とは?意味・語源 | サンスクリット用語辞典
Sep 03, 2026シャンティ (Shanti) は、サンスクリット語で「平和」を意味する言葉です。
とくに外の世界の平穏ではなく、心の内側にある静けさ、すなわち「内なる平和」を指し、ヒンドゥー教や仏教の祈り、ヨガのマントラの中で広く使われています。
シャンティの意味
シャンティはサンスクリット語で「平和」を意味する言葉です。
ヒンドゥー教と仏教のいずれの実践でも、シャンティは3回繰り返して唱えられることが多く、身体・心・精神という3つの領域における平和を表すとされています。
実践の終わりに唱える平和のマントラ
ヨガでは、実践の終わりに内なる平和を呼び起こすマントラとして、「オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティ」がよく使われます。
挨拶と瞑想での使われ方
インドでは「オーム・シャンティ」が、人と出会うときや別れるときの挨拶として日常的に使われており、ナマステとよく似た役割を果たします。
この意味では「あなたに平和がありますように」と訳すことができます。
瞑想の実践では、集中力を高め、心を1点に集めるためのマントラとしても用いられます。
ヨガでのシャンティの実践・使われ方
シャンティが指すのは、外側の穏やかさよりも、内なる平和の状態です。
内なる平和を培うことはほとんどの精神的実践に共通する中心的な目標であるため、シャンティはヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、ヨガといった伝統全体を通じて重要な概念とされ、さまざまなサンスクリット語の祈りやマントラに組み込まれています。
3回の繰り返しに込められた意味
もっとも一般的なのは「オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティ」と3回唱える形で、それぞれの繰り返しに固有の意味があるとされています。
伝統的には、天災など神的な要因、他者や外界からの要因、自分自身の心身から生じる要因という3種類の障りを、それぞれ鎮めるためと説かれます。
現代では、身体・心・魂の3つの浄めとして説明されることもあります。
ストレスを和らげ内側へ向かう効果
シャンティマントラを唱えることは、ストレスを和らげ、意識を内側へ向け、深いリラクゼーションをもたらすとされ、瞑想の準備としてはもちろん、瞑想の最中に唱えることでも内なる平和を培う助けになるといわれています。
仏教の「平和の道」サンティマルガ
仏教では、シャンティは心が執着と嫌悪を手放したときにのみ生まれるとされ、この道はサンスクリット語でサンティマルガ (パーリ語ではサンティマッガ)、直訳すると「平和の道」と呼ばれています。
よく知られたダンマパダの一節「santimaggam eva bruhaya」は「この平和の道を培え」を意味します。
仏教の経典によっては、シャンティはニルヴァーナと同義に用いられることもあり、苦しみを超えて究極の内なる平和に到達した状態を表しています。
シャンティの関連用語
- マントラ
- 瞑想
- ナマステ
- ニルヴァーナ
シャンティに関するよくある質問
シャンティとは何ですか?
A. サンスクリット語で「平和」を意味し、とくに内なる平和を指す言葉です。
ヨガでは実践の終わりに「オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティ」と3回唱えて、身体・心・精神の平和を呼び起こします。