ニヤマ (Niyama) とは?意味・語源 | サンスクリット用語辞典
Sep 29, 2026ニヤマ (Niyama) はサンスクリット語で、心・体・言動を整えるためにヨガ哲学が勧める「内的な実践」を指す言葉です。
パタンジャリの『ヨーガ・スートラ』では、ヨガの八支則の2番目の段階として、5つのニヤマが説かれています。
ニヤマの意味
ニヤマは、ヨガの八支則 (アシュタンガ) のうち、ヤマに続く2番目の段階に位置づけられる実践です。
ヤマが他者や外の世界との関わり方を定める禁戒であるのに対し、ニヤマはヨガの倫理を自分自身の心・体・精神に向けて適用する、内側に向かう実践とされています。
ニヤマを継続して実践することで、精神的な歩みに必要な内なる強さや、物事を明晰に捉える力、そして規律が育つと考えられています。
ヨガでのニヤマの実践・使われ方
パタンジャリが『ヨーガ・スートラ』にまとめた5つのニヤマは、次のとおりです。
シャウチャとサントーシャ
シャウチャ (清浄) は、体・思考・コミュニケーションを浄化し清潔に保つことを指し、外側の環境が内側の純粋さに影響するという考えに基づいています。
瞑想などの実践は、シャウチャが説く心の清潔さを育てるのに役立つとされています。
サントーシャ (知足) は、自分自身や世界、置かれた状況をあるがままに受け入れる満足のことです。
持っていないものを渇望する気持ちを手放すことを意味し、その実践が苦しみを終わらせるとされています。
タパスから自在神への祈念まで
タパス (苦行) は、不快さの中でも自らを律する強い意志と自己鍛錬を指し、人生に良い影響を与えるためには、時にあえて難しいことや不快なことに取り組む必要があるという考えに基づいています。
スヴァーディヤーヤ (自己探究) は、自分自身を見つめ内省する実践で、聖典や神聖なテキストを内省の手がかりとして用いることもあります。
今の自分を知ることと同時に、神性との関わりを探る営みでもあるとされています。
イーシュヴァラ・プラニダーナ (自在神への祈念) は、神性や大いなる存在に自らを明け渡す実践で、自分の行いをより高い力に捧げ、エゴにとらわれた欲求を手放していくことを意味します。
10項目に広がるニヤマのリスト
『ヴァラーハ・ウパニシャッド』や『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』など、いくつかの経典では、これら5つを含む10項目のニヤマを挙げるものもあります。
そこには「他者と分かち合うこと」を意味するダーナ (布施) や、「真の自己あるいは大いなる力を信じること」を意味するアスティキヤ (信仰) といった実践も含まれています。
ニヤマの関連用語
- ヤマ
- アシュタンガ (八支則)
- パタンジャリ
- サントーシャ
- タパス
- スヴァーディヤーヤ
ニヤマに関するよくある質問
ニヤマとは何ですか?
A. サンスクリット語で、ヨガ哲学が勧める内的な実践や心がけを意味する言葉です。
パタンジャリの八支則では2番目の段階にあたり、シャウチャ・サントーシャ・タパス・スヴァーディヤーヤ・イーシュヴァラ・プラニダーナの5つから成ります。