マーラ (Mara) とは?意味・語源 | サンスクリット用語辞典
Aug 31, 2026マーラ (Mara) は、サンスクリット語で「悪魔」を意味する言葉です。
不愉快なものや否定的なものを、あたかも肯定的で魅力的であるかのように見せかける、誘惑者として語られる存在です。
マーラの意味
仏教の伝承には、悪魔マーラが美しい女性の幻影を通じて、ゴータマ・ブッダを精神的な修行から遠ざけようとした物語が伝えられています。
伝説によっては、これらの女性がマーラの娘として描かれることもあります。
マーラは、人を精神的な道から遠ざけようとする誘惑者として語られます。
この考え方はヨガの実践にも重ねて語られることがあり、練習の最中にマーラがさまざまな形で現れ、ヨギの気を散らすことがあると言われています。
ヨガでのマーラの実践・使われ方
マーラは、健全でない欲望や衝動、気の散りやすさを人格化した存在だとも考えられています。
この意味において、マーラは精神的な道から人を遠ざけることで、その人の精神的な成長や人生の可能性を損なう力を持つとされ、悟りを開いた師でさえもマーラの出現には注意深くあらねばならないと言われています。
練習中に現れる欲望・恐怖・義務感
ヨガの練習中、マーラはたとえば次のような形で現れることがあります。
ポーズをやめたり緩めたりすれば楽になるだろうという「欲望」、練習を続けたら問題やけがが起きるのではないかという「恐怖」(未知のものへの恐れから、そもそもヨガを始めること自体をためらわせることもあります)、そして特定のやり方に従うべきだ、他にすべきことがあるはずだという「義務感や責任感」(自分のやり方が間違っているのではという不安が、上達の妨げになることもあります) です。
意図を思い出して乗り越える方法
こうした心の動きは、ヨガの練習の意図を思い出し、意識を集中させ続け、起こることに身を委ねることによって乗り越えられるとされています。
ヨガの教えのなかには、マーラそのものに善悪はなく、むしろ私たち自身の一部の表れであり、それに気づくことを通じて自分の内なる悪魔とよりよい関係を築いていけると説くものもあります。
マーラの関連用語
マーラに関するよくある質問
マーラとは何ですか?
A. サンスクリット語で「悪魔」を意味し、人を精神的な道から遠ざける誘惑者として語られる存在です。
ヨガの実践中には、欲望・恐怖・義務感といった形で現れると考えられています。