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ワシのポーズ (ガルダーサナ) のやり方・効果・アライメント

ワシのポーズ (ガルダーサナ) のやり方・効果・アライメント | ヨガポーズ解説

ヨガポーズ解説 Aug 28, 2026

ヨガポーズ解説

鷲のポーズで脚や腕が絡まないのは、多くの場合、柔軟性よりも体格の問題です。

ももや腕が太いと構造的に絡みにくく、とくに男性は足首まで巻けない人のほうが多数派といえます。

足は「かかったつもり」で添えるだけ、腕のクロスも浅い段階で止めてかまいません。

それよりも、軸足の3点で根づき、骨盤を軸足の真上に深く沈めることがこのポーズの中身です。


ワシのポーズ (ガルダーサナ) の完成形 (男性)
ワシのポーズ (ガルダーサナ) の完成形


ワシのポーズとは

ガルダーサナ (ワシのポーズ) は、片脚立ちで両脚と両腕をそれぞれ絡ませ、腰を深く沈めてバランスをとるポーズです。

ガルーダはヒンドゥー教のビシュヌ神の乗り物である鳥の王。

片脚バランスの中で最もコンパクトなポーズです。


ワシのポーズ (ガルダーサナ) の名前の意味

日本語
ワシのポーズ
英語
Eagle Pose
サンスクリット語
Garudasana(ガルダーサナ)

単語の意味

  • Garudaワシ (鳥の王)
  • Asanaポーズ

別の言い方

日本語
ガルーダに捧げるポーズ
英語
Pose Dedicated to Garuda

ワシのポーズのやり方とアライメント

ワシのポーズで使う筋肉の解剖図

部位動き意識すること
手・指腕を絡めて手を合わせる片腕を下からくぐらせて絡め、手のひらを合わせる。合わなければ浅いクロスで止めてよい
手首・前腕回内絡めた前腕を内にねじり込んで、手を合わせる
肘・上腕屈曲してクロス上の腕はひじを曲げて前へ (ウルトラマンの形)、もう一方の腕を下からくぐらせて絡める
肩・肩甲骨外転と上方回旋 (背中から剥がす)背中から肩甲骨をミリミリと剥がすつもりで、腕ごと前へ出す
頭頸部・視線視線は指先の奥へ固定目線は絡めた指先の、さらに奥を見る
脊柱中立あるいは軽い屈曲・軽い前傾背骨は立てたまま、軽く前傾する
体幹・腹部深部をはたらかせて揺れを受けるお腹の深いところをはたらかせて、揺れを受け止める
骨盤軸足の真上で深く沈めるお尻を後ろへ引きながら、骨盤を軸足の真上で深く沈める
股関節屈曲・内旋・内転 (このポーズの核心)両ももを絡めて寄せ合い、内また方向 (内旋) を保ったまま腰を落とす
もも・膝屈曲と大腿骨の内旋上の脚はももの付け根から深くかけ、ももの骨ごと内へ回す意識を持つ
すね・足首巻けるなら巻く (巻けなくてよい)余裕があれば、上の足のつま先をふくらはぎに巻きつける。巻けなければ「かかったつもり」で足先を添えるだけでよい
足・かかと・指軸足3点で根づく組み始める前に、軸足を足裏3点 (母指球・小指球・かかと) で根づかせる

ワシのポーズの解剖学

働く筋肉
前鋸筋・回旋筋腱板・大胸筋・上腕二頭筋・内転筋群・中殿筋・大腿四頭筋・ヒラメ筋・足底筋群
伸びる筋肉
菱形筋・僧帽筋・広背筋・大殿筋・梨状筋

使われる筋膜ライン

腕と脚を絡めるこのポーズでは、肩甲骨まわりから腕へつながるアーム・ライン (腕のライン) と、体側のラテラル・ライン (体側のライン) が引き伸ばされます。

一方で軸脚側のラテラル・ラインとディープ・フロント・ライン (深層前面のライン) は片脚立ちの土台を保つ働き手で、同じラテラル・ラインが「伸びる側」と「支える側」に分かれる左右非対称ならではの配置です。


筋肉の使い方と相反神経支配

内転筋群と中殿筋、大腿四頭筋が絡めた脚と骨盤を制御し、前鋸筋と回旋筋腱板が腕の形を支えます。

背中側では菱形筋・僧帽筋・広背筋が伸ばされる側です。

腕は「締める」よりも前鋸筋で肩甲骨を互いに引き離す意識が有効で、前鋸筋が働くと拮抗する菱形筋が「相反神経支配 (reciprocal inhibition=相反抑制)」によって緩み、肩甲骨の間が深く伸びます。

軸脚外側の筋が、伸びながら骨盤を制御する遠心性の働きをしている点も覚えておきたいところです。


ミスアライメントと修正

① 足首が巻けない

ワシのポーズのよくあるミスアライメントの例
ワシのポーズのよくあるミスアライメントの例

ももの太さや脚の長さなど体格の問題で、柔軟性不足とは限らない。男性はできない人のほうが多い。

修正 「かかったつもり」で足先を軸脚に添えるだけでよい。ポーズはそれで成立する。

② 腕が絡まない・手のひらが合わない

肩甲骨まわりの柔軟性、背中 (広背筋) の硬さ、胸や腕の筋肉の厚みが原因。

修正 キャット&カウで肩甲骨を背中から剥がす動きを練習する。クロスは浅い段階で止めてよい。

③ 膝が痛い・ねじれる感じがする

股関節の内転・内旋が足りず、膝が代償して過度に回旋している。

修正 ももの骨ごと内へ回す意識に切り替え、脚の絡みを浅くする。

④ ぐらぐらして立てない

土台の3点が崩れているか、骨盤が軸足の真上に乗っていない。

修正 軸足の3点で踏み直し、骨盤を軸足の真上へ。目線を指先の奥に固定し、体幹 (腹横筋・腸腰筋) で支える。

よくあるミスアライメント: ぐらぐらして立てない (男性)

⑤ 窮屈で呼吸が浅くなる

片脚バランスの中で最もコンパクトなポーズで、腕のクロスが胸郭の前を圧縮している。

修正 呼吸を胸の後ろ側へ向ける。胸郭の後部に息が動く自由を探す。


軽減法・プロップの使い方

ワシのポーズの軽減法の例

  • 足首は巻かず、足先を添えるだけにする
  • 腕のクロスは浅い段階で止める

注意が必要な人

  • 高血圧の方、心臓に疾患のある方
  • 関節炎・片頭痛・椎間板ヘルニア・重度の坐骨神経痛がある方
  • 骨がもろい方、体力が落ちている方 (転倒による骨折を避けるため、壁の近くで行ってください)
  • 膝・足首・股関節・背中・腕・首・肩に怪我がある方
  • 手術を受けた方

ワシのポーズに関するよくある質問

うまくできません。どうすればいいですか?

A. 足首が巻けないのは、ももの太さや脚の長さなど体格の問題で、柔軟性不足とは限りません。

「かかったつもり」で足先を軸脚に添えるだけで十分です。

ポーズはそれで成立します。

腕が絡まない・手のひらが合わないのは、肩甲骨まわりの柔軟性、背中 (広背筋) の硬さ、胸や腕の筋肉の厚みが原因です。

キャット&カウで肩甲骨を背中から剥がす動きを練習してください。

クロスは浅い段階で止めてかまいません。

ぐらぐらして立てないときは、軸足の3点で踏み直し、骨盤を軸足の真上へ置いてください。

目線を指先の奥に固定し、体幹で支えましょう。

膝が痛くなります。どうすればいいですか?

A. 股関節の内転・内旋が足りず、膝が代償して過度に回旋している状態です。

ももの骨ごと内へ回す意識に切り替え、脚の絡みを浅くしてください。

窮屈で呼吸が浅くなります。どうすればいいですか?

A. 片脚バランスの中で最もコンパクトなポーズで、腕のクロスが胸郭の前を圧縮しています。

呼吸を胸の後ろ側へ向けてください。

胸郭の後部に息が動く自由を探します。