エーカ・パーダ・ガーラヴァーサナ (片脚の賢者ガーラヴァのポーズ) のやり方・効果・アライメント | ヨガポーズ解説
Oct 18, 2026多くの場合、重心がまだ前に移り切っていません。
かけた脚のすねを二の腕のできるだけ高い位置に当て、足の甲でしっかり腕にフックしたら、立ち足の母指球で高く立って、体重をさらに前へ。
かかとをお尻に引き寄せられたら離陸できます。
浮かせる足の母指球をブロックに乗せて練習すると、浮いたときの感覚がつかめます。
顔から落ちるのが怖いときは、前にボルスターや毛布を置いて「クラッシュパッド」にしてから再挑戦しましょう。


エーカ・パーダ・ガーラヴァーサナとは
立った姿勢から片方の足首を反対のももの上に乗せ (立位の4の字)、前屈して足の甲を二の腕にフックし、重心を前へ移してもう一方の脚を後ろへ伸ばすアームバランス。
ガーラヴァはヨガの聖人の名前。
空中で行う鳩のポーズのように見えることから、英語では「フライングピジョン (飛ぶハトのポーズ)」と呼ばれる。
お尻が強く伸びる形なので、股関節が硬い方には難しい上級ポーズ。
エーカ・パーダ・ガーラヴァーサナの名前の意味
- 日本語
- 片脚の賢者ガーラヴァのポーズ
- 英語
- One-Legged Sage Galava's Pose
- サンスクリット語
- Eka Pada Galavasana(エーカ・パーダ・ガーラヴァーサナ)
単語の意味
- Eka1
- Pada足
- Galava賢者ガーラヴァ
- Asanaポーズ
別の言い方
- 日本語
- 飛ぶハトのポーズ
- 英語
- Flying Pigeon Pose
エーカ・パーダ・ガーラヴァーサナのやり方とアライメント

| 部位 | 動き | 意識すること |
|---|---|---|
| 手・指 | 前屈して床へ平らに | 前屈して、手のひらを肩幅で床に平らに置く。届かなければブロックの上でよい |
| 肘・上腕 | 曲げてチャトランガの腕に | ひじを曲げながら重心を前へ。腕はチャトランガ・ダンダーサナのときの形 |
| 肩・肩甲骨 | ひじより高く保つ | 肩はひじより高く保つ (チャトランガのアライメント) |
| 頭頸部・視線 | わずかに前を見る | 目線はわずかに前へ。カラスのポーズと同じ |
| 脊柱 | 丸めつつ胸は前へ | 背中は丸めながら、胸を前に押し出す |
| 体幹・腹部 | 下腹を引き締める・脇腹を引き込む | 下腹を引き締める。脚を上げるときは、浮かせる側の脇腹を反対側へ引き込む |
| 骨盤 | 左右の高さを揃える | 左右の腰の高さを揃える。前に出た側の外もも・腰は後ろへ引く |
| 股関節 | お尻が強く伸びる (要ウォームアップ) | 挑戦する前に、股関節まわり・ハムストリング・手首を十分に温めておく |
| もも・膝 | すねを上腕のできるだけ高い位置へ | かけた脚のすねは、上腕のできるだけ高い位置 (脇の近く) に当てる |
| すね・足首 | 足首は曲げて甲でフック | 足首は曲げたまま (特に小指側をフレックス)、足の甲を反対の二の腕に引っかける |
| 足・かかと・指 | かかとをお尻へ→後ろ上へ伸ばす | 浮かせた足は、まずかかとをお尻へ引き寄せる。それから後ろ上へ伸ばし、伸ばした脚は強く保つ |
エーカ・パーダ・ガーラヴァーサナの解剖学
- 働く筋肉
- 前鋸筋・上腕三頭筋・大胸筋・腹直筋・腸腰筋・大殿筋・ハムストリング
- 伸びる筋肉
- 梨状筋・中殿筋・大殿筋
使われる筋膜ライン
4の字に組んだ前脚の股関節外側では、ラテラル・ライン (体側のライン) が深く伸ばされると考えられます。
働く側では、アーム・ライン (腕のライン) が土台を支え、スーパーフィシャル・フロント・ライン (表層フロントライン) とディープ・フロント・ライン (深層前面のライン) が体幹の折りたたみと後脚の保持を担う構図です。
筋肉の使い方と相反神経支配
前鋸筋・上腕三頭筋・大胸筋が土台の腕を固め、大殿筋とハムストリングが後脚を宙へ持ち上げます。
4の字に組んだ前脚側では、梨状筋・中殿筋・大殿筋が外旋方向へ引き伸ばされる側です。
後脚側の筋を積極的に縮めるとき、体は「相反神経支配 (reciprocal inhibition=相反抑制)」によって反対の働きの筋を緩めようとするため、力みの少ない保持につながると考えられます。
前脚側の伸びは鳩のポーズで、土台の力は鶴のポーズで、それぞれ先に準備しておきましょう。
ミスアライメントと修正
① 下の足が床から浮かない
重心がまだ前に移り切っていない。足を浮かせる前段階の「高く立つ」が抜けていることが多い。
修正 立ち足の母指球で高く立ち、体重をさらに前へ移してから、かかとをお尻へ引き寄せる。浮かせる足の母指球をブロックに乗せて練習すると、浮いたときの感覚がつかめる。
② 脚を後ろに伸ばそうとするとバランスが崩れて、顔から落ちそうになる
脚を伸ばす段階はそれ自体が難所で、バランスが崩れやすい。
修正 怖いときは一度ポーズから出て、前にボルスターや重ねた毛布を置き、「クラッシュパッド」を用意してから再挑戦する。壁に足を乗せて脚を伸ばす感覚を先に作る練習も効く。
③ 脚を上げると骨盤が横に開いてしまう

浮かせる側の脇腹の支えが抜けると、骨盤が開いてポーズが崩れる。
修正 浮かせる側の脇腹を反対側の腹部に向かって引き込みながら脚を伸ばす。

軽減法・プロップの使い方

- 手の下にブロックを置く (縦置き・一番低い高さ)。手が床に届きやすくなり、肩をひじより高く保つチャトランガのアライメントも守りやすい
- 浮かせる足の母指球をブロックに乗せて練習する。足がまだ浮かなくても、浮いたときの感覚がつかめる
- 壁に背を向けて練習する。まずお尻を壁に付けて準備し、慣れたら足の母指球を骨盤の高さで壁に乗せる。さらに慣れたら壁から離れ、伸ばした脚の足先を壁に置く
- 下の脚のすねをブロックに乗せ、手で床を押してブロックから持ち上げて戻す、を4回繰り返す強度ドリル
- 顔から落ちるのが怖いときは、前にボルスターや重ねた毛布を置いてから挑戦する
注意が必要な人
- 股関節・膝・手首に怪我のある方は避ける (股関節や膝に不安がある場合は、仰向けで足首を反対のももにかける「フィギュアフォー」のストレッチで代替する)
エーカ・パーダ・ガーラヴァーサナのよくある質問
下の足が床から浮きません。
A. 重心がまだ前に移り切っていません。足を浮かせる前段階の「高く立つ」が抜けていることが多いです。
立ち足の母指球で高く立ち、体重をさらに前へ移してから、かかとをお尻へ引き寄せてください。
浮かせる足の母指球をブロックに乗せて練習すると、浮いたときの感覚がつかめます。
脚を後ろに伸ばそうとすると、顔から落ちそうになります。
A. 脚を伸ばす段階は、それ自体が難所でバランスが崩れやすい場所です。
壁に背を向けて練習してください。まずお尻を壁に付けて準備し、慣れたら足の母指球を骨盤の高さで壁に乗せます。さらに慣れたら壁から離れ、伸ばした脚の足先を壁に置きます。
手が床に届かず、肩が沈みます。
A. 手の下にブロックを置いてください (縦置き・一番低い高さ)。
手が床に届きやすくなり、肩をひじより高く保つチャトランガのアライメントも守りやすくなります。