ダルマ (Dharma) とは?意味・語源 | サンスクリット用語辞典
Aug 27, 2026ダルマ (Dharma) は、宇宙を貫く法則や、その法則に沿って生きる「正しいあり方」を意味するサンスクリット語です。
ヒンドゥー教・仏教・ヨガに共通する重要な概念で、義務や無私の奉仕 (セヴァ) とも深く結びついています。
ぴったり対応する日本語がなく、しいて言えば「正しい生き方」に近い言葉です。
ダルマの語源
- dhri (ドリ)支える・保つ・維持する
ダルマの意味
宇宙法則から生き方へ広がった語義
ダルマという言葉は、「支える」「保つ」「維持する」を意味するサンスクリット語の語源 dhri (ドリ) に由来します。
初期のヴェーダ聖典など古代のヒンドゥー教典では、混沌から秩序ある宇宙を生み出した宇宙法則そのものを指す言葉でした。
その意味はやがて、社会や家族、自然を混沌に陥らせないための、人間の行動や生き方全般にも広がっていきました。
仏教の三宝とヒンドゥー教の4原理
ダルマは仏教では三宝 (ブッダ・ダルマ・サンガ) の1つとされ、悟りへの道を支える教えを意味します。
ヒンドゥー教では、アルタ (財)、カーマ (欲望)、モクシャ (解脱) と並ぶ4つの主要な哲学原理の1つです。
また、正義の法則やサティヤ (真実) と重なる形で理解されることもあり、人生を成り立たせる慣習・行動・倫理に秩序を与える働きを持つ言葉でもあります。
ヨガでのダルマの実践・使われ方
使命としての個人のダルマ
個人のレベルでは、ダルマはその人自身の使命や目的を意味することがあります。
伝統的な考え方では、個人のダルマはあらかじめ定まっているとされ、過去世の行為 (カルマ) への報いとして、特定の社会階層に生まれると考えられてきました。
自分のダルマを行うことの意味
『バガヴァッド・ギーター』には、他者のダルマをうまく行うより、自分自身のダルマを不完全にでも行うほうがよいという教えが説かれています。
すべての存在がそれぞれのダルマを受け入れることで、世界に秩序と調和がもたらされる、という考え方です。
秩序と充足をもたらす生き方
太陽が輝き、蜜蜂が蜜をつくるように、ヒンドゥー教ではすべての存在が固有のダルマを持つと考えられ、仏教ではさらにブッダの教えと四聖諦に沿って行動することがダルマとされます。
この「正しいあり方」で生きることの先に、自己実現と悟り、そして人生の喜びと充足があるのでしょう。
ダルマの関連用語
- モクシャ
- セヴァ
- バガヴァッド・ギーター
- サティヤ
- 四聖諦
ダルマに関するよくある質問
ダルマとは何ですか?
A. 宇宙を貫く法則や、その法則に沿った「正しいあり方」を意味するサンスクリット語です。
ヒンドゥー教・仏教・ヨガに共通する概念で、個人の使命や義務、無私の奉仕とも結びついています。