ビージャ・マントラ (Bija Mantra) とは?意味・語源 | サンスクリット用語辞典
Oct 05, 2026ビージャ・マントラ (Bija Mantra) は、瞑想やヨガの実践で唱えられる、1音からなる短いマントラです。
サンスクリット語で「種のマントラ」を意味し、それ自体で瞑想の対象になるだけでなく、より長いマントラに付け加えてその力を高める役割も果たすとされています。
ビージャ・マントラの語源
- bija (ビージャ)種
- man (マン)心・考える
- tra (トラ)道具
ビージャ・マントラの意味
「ビージャ・マントラ」という言葉は、3つの短い言葉から成り立っています。
「種」を意味するビージャ、「心」または「考える」を意味するマン、「道具」を意味するトラです。
原初のマントラとしての使い方
ビージャ・マントラは最も基本的で原初的なマントラとされ、単独で唱えて瞑想の対象にすることも、より長いマントラに付け加えてその力と質を高めるものとして使うこともできます。
種類は数多くあり、それぞれに固有の意味と強い振動の特性があるとされています。
音に神性を宿す強い力
ビージャ・マントラは非常に強い力を持つと考えられており、より高い意識のレベルに至るための道具として使われます。
サンスクリット語全般、なかでもビージャ・マントラは、音という形で神性を宿すものと考えられています。
ヨガでのビージャ・マントラの実践・使われ方
7つのチャクラとの対応
ビージャ・マントラが単独で使われる代表的な場は、脊椎に沿って並ぶチャクラ、つまりエネルギーセンターです。
チャクラは脊椎の根元から頭頂へと向かうにつれてより洗練された性質を持つとされ、それぞれに固有のビージャ・マントラが対応しています。
ムーラダーラ (根) チャクラはラム (LAM)、スヴァディシュターナ (仙骨) チャクラはヴァム (VAM)、マニプーラ (太陽神経叢) チャクラはラム (RAM)、アナハタ (心臓) チャクラはヤム (YAM)、ヴィシュッダ (喉) チャクラはハム (HAM)、アージュニャー (眉間) チャクラはオーム (AUM) が対応するとされ、サハスラーラ (頭頂) チャクラは特定の音を持たない (またはオームに含まれる) とされています。
オームなど代表的なビージャ・マントラ
最もよく知られているビージャ・マントラはオーム (アウム) で、ブラフマン、つまり振動あるいは原初の音を表すとされ、ヨガの実践や瞑想の際によく唱えられます。
ほかにも、下部のチャクラを目覚めさせるとされるクリーム、女神ラクシュミと結びつき健康・喜び・美を促すとされるシュリーム、創造性や心の浄化・癒やしと結びつくフリーム、身体にエネルギーを与えネガティブさを取り除くとされるフム、地の要素と結びつきグラウンディングに使われるラム (LAM)、水の要素と結びつき感覚を豊かにするとされるヴァム (VAM)、火の要素と結びつきエネルギーを与えるとされるラム (RAM) など、一般的なビージャ・マントラがあります。
発音の重要性と母音の目安
サンスクリット語の発音は言葉の意味と振動の特性を左右するため、非常に重要だとされています。
母音の簡単な目安として、「ア」は口を大きく開けすぎずに短く、「イ」と「ウ」は長めに伸ばして発音するとされています。
ビージャ・マントラの関連用語
- オーム
- ムーラダーラ
- アナハタ
- ヴィシュッダ
- サハスラーラ
ビージャ・マントラに関するよくある質問
ビージャ・マントラとは何ですか?
A. サンスクリット語で「種のマントラ」を意味する、1音からなる短いマントラです。
単独で瞑想に使われるほか、より長いマントラに付け加えて力を高める役割も果たすとされ、チャクラごとに固有のビージャ・マントラが対応しています。