戦士のポーズ1 (ヴィラバドラーサナ1) のやり方・効果・アライメント | ヨガポーズ解説
Aug 24, 2026戦士のポーズ1は、体の構造上、骨盤が外へ開きやすくできています。
後ろ側のお尻を前へ押し出し、前足の付け根を引き込んで土台を作りましょう。
それでも向かなければ、後ろ足を外へずらしてかまいません。
左右の股関節が完全に対称になる必要はなく、骨盤が概ね正面を向いていれば十分です。


戦士のポーズ1とは
ヴィラバドラーサナ1 (戦士のポーズ1) は、前後に大きく開いた脚の上で骨盤と胸を正面へ向け、前膝を曲げて両腕を頭上へ伸ばす立位のポーズです。
名前はシヴァ神の化身である戦士ヴィラバドラに由来します。
戦士のポーズ1 (ヴィラバドラーサナ1) の名前の意味
- 日本語
- 戦士のポーズ1
- 英語
- Warrior Pose 1
- サンスクリット語
- Virabhadrasana 1(ヴィラバドラーサナ1)
単語の意味
- Virabhadra戦士ヴィラバドラ
- Asanaポーズ
別の言い方
- 日本語
- ヴィラバドラーサナ1
戦士のポーズ1のやり方とアライメント

| 部位 | 動き | 意識すること |
|---|---|---|
| 手・指 | 頭上で合わせる、または開いたまま | 両手を頭の上へ。手のひらが合うならつけ、ひじが曲がるなら手と手を開いたままでよい |
| 手首・前腕 | 回外 | 手のひら同士を向かい合わせる |
| 肘・上腕 | 頭上へ伸ばす (わずかな屈曲も可) | ひじを伸ばして、両腕を長く上へ |
| 肩・肩甲骨 | 肩甲骨は外転と上方回旋 | 肩甲骨から手が生えているつもりで、グーッと上へ伸び上がる |
| 頭頸部・視線 | 視線は手と手の間 (流派による) | 目線は手と手の間へ |
| 脊柱 | 伸展、胸を前方に向けるためのわずかな回旋 | 胸を正面へ向けながら、背骨を上へ伸ばす |
| 体幹・腹部 | 腹斜筋で胸を正面へ回す | お腹をゆるめず、おへそから胸を正面へ向ける |
| 骨盤 | 前足のつま先の方へ向け、水平を保つ | 骨盤を前足のつま先の方へ向ける。後ろ側のお尻を前へ押し出し、前足の付け根は後ろへ引き込んで土台を作る |
| 股関節 | 前脚は屈曲、後ろ脚は伸展とある程度の内転 | 前脚は付け根から曲げ、後ろ脚は付け根から長く伸ばす。後ろ足の角度は45度くらいが目安 |
| もも・膝 | 前膝は屈曲 (つま先と同じ向き・90度が目安)、後ろ膝は伸展 | 前の膝はつま先と同じ方向へ。膝がつま先より前に出ないところまで曲げる (90度くらいが目安) |
| すね・足首 | 前足首は背屈、後ろ足は後足部が回外・前足部が回内 | 後ろ足の足首は、かかとも小指側も浮かないように床へ根づかせる |
| 足・かかと・指 | 前後のかかとは一直線 (調整可)、後ろ足は縁まで踏む | 前後のかかとを一直線に。骨盤が正面を向かなければ後ろ足を外へずらしてよい。後ろ足は小指側の縁までマットを踏み続ける |
戦士のポーズ1の解剖学
- 働く筋肉
- 大腿四頭筋・中殿筋・大殿筋・内転筋群・前脛骨筋・脊柱起立筋・腹斜筋・前鋸筋・三角筋
- 伸びる筋肉
- 腸腰筋・腓腹筋・ヒラメ筋・広背筋・大胸筋
使われる筋膜ライン
後ろ脚を伸ばして胸を起こす戦士のポーズ1では、体の前面を走るスーパーフィシャル・フロント・ライン (表層フロントライン) と、股関節の深部を通るディープ・フロント・ライン (深層前面のライン) が伸びます。
支えるのは、背面のスーパーフィシャル・バック・ライン (表層バックライン) と、骨盤を正面へ向けるねじりを担うスパイラル・ライン (らせんのライン) です。
後ろ脚の付け根から胸まで、前面が1本につながって伸びる感覚を探してみましょう。
筋肉の使い方と相反神経支配
前脚の大腿四頭筋や大殿筋・中殿筋が土台を作り、後ろ脚側では腸腰筋やふくらはぎの腓腹筋・ヒラメ筋が伸ばされます。
深めるカギは、働く筋の拮抗筋が緩む「相反神経支配 (reciprocal inhibition=相反抑制)」です。
後ろ脚側の大殿筋を働かせて尾骨を軽く巻き込むと、拮抗する腸腰筋が緩み、股関節前面の伸びが深まりやすくなります。
ミスアライメントと修正
① 骨盤が横に開いてしまう・正面を向かない
このポーズは構造上、骨盤が外へ広がりやすい。
修正 後ろ側のお尻を前へ押し出し、前足の付け根を引き込む。それでも向かなければ後ろ足を外へずらしてスタンスの左右幅を広げる。左右の股関節が完全に対称になる必要はない。
② 後ろ足の小指側 (縁) が浮いてしまう
後ろ足の縁が浮くと、支えを失ったぶんの負荷が膝に流れて、怪我の可能性がある。
修正 後ろ足の角度を45度くらい (目安) に開き、足の外側の縁でもマットを踏み続ける。
③ 前の膝が内側に入る

骨盤まわりの外側の筋肉が硬く縮んでいると、前の膝が側方に引っ張られる。
修正 前の膝をつま先と同じ方向に向け直す。

④ 後ろ足の向きと膝の向きが合わず窮屈に感じる
後ろ足45度はあくまで目安で、体の構造は一人ひとり違う。
修正 角度を35度前後まで内側に調整するなど、自分が快適に感じるアライメントを優先してよい。
⑤ すぐに疲れてキープできない
前脚の筋肉は伸びながらはたらく (遠心性収縮) 状態で支えており、筋肉は最大の長さに近づくほど急速に疲れる。
修正 スタンスの前後幅を少し狭くすると筋肉の負担が減る (そのぶん重心は高くなる)。このポーズのスタミナづくりには時間がかかると知って、少しずつ保持を延ばす。
軽減法・プロップの使い方

- 一歩で足が前に届かないときは、手で足首をつかんで前へ押し出す
- 骨盤が正面を向かないときは、後ろ足を外へずらしてスタンスの左右幅を広げる
- 頭上で手のひらを合わせず、両手を開いたままにする
- スタンスの前後幅を狭くすると負担が減る (そのぶん重心は高くなる)
注意が必要な人
- 膝の靱帯を傷めている方 (前十字靱帯の損傷では膝の深い屈曲を避ける)
- 仙腸関節に痛み・不調のある方 (非対称のポーズはキープを長くしすぎず、左右を頻繁に入れ替える)
戦士のポーズ1に関するよくある質問
骨盤が正面を向きません。どうすればいいですか?
A. このポーズは構造上、骨盤が外へ広がりやすくできています。
後ろ側のお尻を前へ押し出し、前足の付け根を引き込んでください。それでも向かないときは、後ろ足を外へずらして左右の幅を広げます。
左右の股関節が完全に対称になる必要はありません。
後ろ足は何度に開けばいいですか?
A. 45度が目安ですが、体の作りは一人ひとり違います。窮屈に感じるなら35度前後まで内側に調整してかまいません。
角度の数字より大切なのは、足の外側の縁でマットを踏み続けられていることです。縁が浮くと、支えを失った分の負荷が膝に流れます。
すぐに疲れてキープできません。
A. 前脚の筋肉が、伸びながら支える状態 (遠心性収縮) ではたらいているためです。筋肉は最大の長さに近づくほど早く疲れます。
スタンスの前後幅を少し狭くすると負担が減ります (そのぶん重心は高くなります)。
このポーズのスタミナづくりには時間がかかります。保持時間は少しずつ延ばしてください。