トリカ (Trika) とは?意味・語源 | サンスクリット用語辞典
Sep 16, 2026トリカ (Trika) は、サンスクリット語で「三つの」「三重の」を意味する言葉です。
カシミール・シャイヴィズムにおいて、シヴァ・シャクティ・ナラという3つの構成要素からなる思想体系を指し、この哲学に基づく学派を「トリカ・シャイヴィズム」とも呼びます。
トリカの意味
トリカの思想は、パラ・パラパラ・アパラという3つのエネルギーによって構成されているとされます。
パラはヒンドゥー教の神シヴァを、パラパラは女神シャクティを、アパラはナラ (個々の魂) を指します。
トリカ哲学では、ナラはパラパラを通じてパラを求める、霊的な修行者として位置づけられています。
トリカ・シャイヴィズムは、シヴァと個々の魂が本質的に同じものであることを強調する点に特徴があります。
ヨガでのトリカの実践・使われ方
3つのエネルギーの階層
トリカの三重の哲学は、アパラ (下位のエネルギー)、パラパラ (中位のエネルギー)、パラ (最高のエネルギー) という3つのエネルギーの階層に基づいています。
この哲学は、下位のエネルギーを持つ人間を、より高いエネルギーへと向かわせるよう導くものとされ、その究極の目的は、1人ひとりの人間にシヴァとの一体感を感じさせることにあります。
最高のエネルギーレベルへ向かうことは、精神的な解放につながるとされています。
解放へ至る3つの道
この目標に至るために、トリカではサンバヴォーパヤ・シャクトパヤ・アナヴォーパヤという3つの道が説かれています。
下位のエネルギーを持つ人には、プラーナヤーマとマントラの実践を通じて神への意識を育むアナヴォーパヤが、中位のエネルギーを持つ人には、プラーナヤーマやマントラの助けを借りずに神への意識を育むシャクトパヤが、最高レベルのエネルギーを持つ人には、自己への気づきを高めるサンバヴォーパヤが、それぞれふさわしいとされます。
自己への絶え間ない気づきは、やがてヨギをシヴァ、すなわち神との一体感へと導き、生きながらにしての解放 (ジーヴァンムクティ) に至らせると説かれています。
トリカの関連用語
- シヴァ
- シャクティ
- プラーナヤーマ
- ジーヴァンムクティ
トリカに関するよくある質問
トリカとは何ですか?
A. サンスクリット語で「三つの」を意味し、カシミール・シャイヴィズムでシヴァ・シャクティ・ナラの三要素からなる思想体系を指す言葉です。
この哲学は、修行者を最高のエネルギーへと導く道を説いています。